練習しすぎてフルートが大嫌いになった話 〜練習時間の短縮を勧めるワケ〜

最終更新: 2020年10月9日

名古屋・知多半島のフルートレッスンなら

愛知県東海市の個人フルート教室

らぱんフルート教室ꪔ̤̫

講師の岩崎有紗です。


先日の記事

「毎日吹かないと退化する」…それって大きな勘違いかも?

では、練習のしかたを整えれば

毎日吹かなくても実力が下がることはない

ということをお伝えしました。

そのなかで

練習のしかたを整えるにあたり

練習時間を減らした

ということに少し触れました。

練習時間を減らすのはわたしにとっては

なかなか勇気がいることでした。

練習していないと不安ですからね。

それでもなぜ練習時間を減らそうと思ったのか。

減らすことができたのか。

それはわたしの悲しい経験

練習しすぎてフルートが大嫌いになったこと

がもとになっています。

(※長いです。覚悟してお読みください笑)


わたしはフルートが本当に大好きでした

好きな気持ちからたくさんたくさん

練習していたと思います

もちろん自分の実力を試され

順位がつくような機会もありました

人に勝ちたいとか人よりうまく吹きたいとか

そういう気持ちもやはり持ってはいましたが

それよりもフルートが好きな気持ちのほうが

上回っていて

フルートを吹くことが楽しすぎて

そのことが練習する原動力となっていたと思います。

そんなわたしは音楽の道へ進むことにしました

普通科の高校から音大へ進学したので

初めて、人生をかけて

楽器と向き合っている人たちのなかへ

入っていくことになりました

大学に入ると周りのフルーティストは

自分の想像をはるかに超えたレベルの高さで

本当にびっくりしたというか

やばいところに来てしまったと

驚きを通り越して

恐怖を感じたのを覚えています(苦笑)

みんなすごく上手でした。

めちゃくちゃ早いタンギングとか

小さい音を綺麗に出すこととか

みんなが簡単そうにやっていることが

私は全っ然できなくて

どうしようもない差みたいなものを感じて

本当に落ち込みました。

もともと基礎のレッスンも

全くと言っていいくらい受けたことがなく

いきなり音大に入ったわけなので

今考えてみれば当然といえば当然なのですが。

だからといって

落ち込んでばかりいるわけにもいかず

自分が下手くそなのはよく分かったので

これから努力と根性でなんとかするしかない!と

音楽家芸術家というより、

もはやアスリートのような精神と姿勢で

練習しまくっていました。

フルートが楽しかったから練習していたのに

練習しないと置いていかれるから、

落ちこぼれてしまうから練習するというふうに

変わっていきました

自分のなかでは

音大生なんだから。これは学問なんだから。

楽しいだけではやっていけないということは当然だと

特に疑問も感じず

それがだんだんと普通の感覚になっていきました。

そして残念ながら(?)

学生の間は文字通りの努力と根性だけで

なんとかなってしまいました。

大学院にも合格することができました。

問題は卒業後です

社会人になって

自分の思うように

練習時間が取れなくなりました。

これまで様々なことを練習時間の多さで

カバーしてきていたので

それができなくなるとやはり衰えていきます。

本番で思わぬ失敗をするようになりました。

練習ができないということ自体が

ストレスに感じていました。

だけどさすがに6年間専門的に勉強をしてきて

色々な経験を積んできた経験値はあります。

学生の頃のように多くの練習を重ねなくても

経験でカバーできるところも

あったとは思うのですが

やっぱり「練習していない」ということの罪悪感が

気持ちのなかで邪魔をしてくるんですよね。

だからやっぱり練習していました。

上手くなるためというより

不安な気持ちから解放されたくて

笛を手にしていました。

そうすると休みがなくなります。

フルートはわたしにとっては仕事です

仕事でどこかに出かけても

家に帰ってから練習。

仕事が終わっても

また仕事が待っているというかんじで

気持ち的に休める時がありませんでした。

しかも練習をどれだけしても

誰かがお金をくれるわけでもありません。

勝手にブラック企業ってかんじです(笑)

そんななか、

あるオーディションに挑戦することにしました。

先生にはこのころから

もっと練習時間を減らすように考えた方がいい

と言われていたのですが

すごく合格したかったので、

言うことを聞けずに

まためちゃくちゃ練習しまくってしまいました。

課題の曲が難しすぎて

全然うまくいかなかったのです。

でもわたしは努力と根性

そして練習量でカバーするしか

方法を知らなかった

だからひたすら練習していたんですが

ここでもう一つの弊害が。

練習しすぎていると

ゴールがよくわからなくなるんです。

どこまでやれば完成なのか

追い求めすぎて納得できるところがどこか

わからなくなってしまいました。

そんなこんなで本番の日は近づいてきます

でも自分のなかで納得いく仕上がりになってない

と思い込んでいたので

練習量は多いのに

不安だけが大きく大きくなっていって

本番直前でもう精神的に疲れ切っていました

もはや音楽を楽しむとかそういう次元ではないし

早く終わって解放されたい

という気持ちになってきます

そうするともう

演奏なんてどうでもよくなるんです。

そうやって練習のしすぎで

本番に良い状態のピークを

持っていくことができませんでした。

プロなのに、本当に恥ずかしい話です。

結果は当然不合格。

その瞬間気持ちが全部折れました。

今までの経験や知識

多くの時間

全てを使って挑んだ機会

でも一瞬で、「不合格」という結果によって

全否定されるんです。

私はフルートが大嫌いになりました。

あんなに好きだったフルートを

嫌いになるなんて。

こんなもののために大切な10代20代の

たくさんの時間費やしてきた

わたしの人生一体何やったんやろ?と

すごく悲しくて。

それからは仕事で必要な時以外

フルートを吹くことはなくなりました。

練習をやめたんです。

多少音が荒れたり指まわりがわるくなっても

特に気にすることはなくなりました。

もうどうでもよかったから。

多分1年くらいは全くと言っていいくらい

練習らしい練習はしなかったと思います。

練習時間が必要無くなると

時間がやたらと有り余りました(笑)

自由な時間を使っていろいろな経験をしました

いろんなところに出かけたり

友達と遊んだり

音楽以外の仕事をしたり、趣味も見つけました。

すごく楽しい。

やっと普通の人間らしい人生が送れている気がして

毎日に充実感を感じられるようになりました

そうすると、嫌いになったフルートも

たまに聴いてみたくなったりして…

あるとき聴いたフルートの演奏が

ものすごく感動的で

「フルートってすごくいいじゃん」

と再発見?再確認?してしまいました

なんとも形容しがたいのですが

すごく心に染みたというか

音楽ってすごい

わたしもこんなふうに吹きたい!

と思ってしまったんです。

漫画みたいな展開(笑)

でも練習はきらい。

自由な時間がほしいし

なるべく練習しないで上手くなりたい(笑)

ほんと図々しいですよね😂

再び先生の門を叩きました。

相談して練習の仕方を教えてもらいました。

昔と違って基本的に練習したくない

という気持ちがあるので

欲を出さずに先生に言われたことだけを

練習しました。

そのころは60分くらいの練習を

週に4〜5回くらい。

自分としてはだいぶ時間を減らした感覚です。

それでも練習時間が長いと言われたので

内容は減らさずに時間だけ短縮しました。

1つの練習にかける時間を本当に短くしたんです。

練習時間は30分くらいになりました。

面倒くさい日とか

出かけている日もあったので

週2〜3回くらい練習!これで十分!

続けてるだけすごい!と

変な納得感だけはありました(笑)

練習に対するハードルが

ものすごく下がっていたんですね。

それで再びレッスンを受けにいくと。

すごく良くなっている。

練習の仕方が良いんだね。と言われたんです。

耳だけは衰えていなかったので

たしかに自分でも

演奏が良くなっている感があって。

楽して楽器を鳴らせている感覚があったし

なにより毎日フルートを

触っているわけではないのに

調子が悪くならない。

これが本当に驚きでした。

30分くらいの練習ならあまり負担に感じないし

練習の仕方が変わったことで視点も変わって

練習するたびに自分にどんな変化があるか

見つけるのも面白くて

だんだんと練習が楽しみになってきました。

基本的に反復練習をすることが無くなったんですが

練習の質が変わったことで

「良い状態の自分」を

いつでも再現する方法を知って

その精度を上げることができたので

練習時間が減っても衰えないし

楽しみながら

フルートと向き合えるようになりました。


このとき本当に初めて

やっと好きなことが仕事にできた

という実感が湧きました。

本当に幸せなことです。


と、相当ヘビーな体験談でした(笑)

いかがでしたか?


それで、結局何が言いたいのかというと。

わたしが言いたいのは

自分を苦しめるような練習の仕方をもししていたら

今すぐやめてほしいということです。

苦しんでいるという自覚がない場合もありますが、

練習していないと不安だと感じている人は危険です。

練習しすぎると好きだったフルートも

嫌いになります。

好きな食べ物も食べ過ぎるともういらない。と

なったことありませんか?

それと同じです。

めちゃくちゃ悲しくて残念なことです。

しかも嫌いになるだけならまだマシな方で、

練習のしすぎで身体を痛めたり

酷い場合はジストニアを発症したりして

吹きたくても吹けなくなってしまう人もいます。

実際わたし自身も

毎日の長時間練習のせいで

もう心も身体もズタボロでした。

どちらにしてもこのままでは長く続けられない

ということは薄々感じていた頃だったので

然るべき状況だったと思います。

いずれにせよ長時間練習することは

デメリットのほうが多いんです。

だからわたしは練習時間を短くすることを

勧めています。

学生の頃と違って

大人になると自分のためだけに使える

自由な時間は本当に貴重ですよね。

生徒さんはその貴重な時間とお金を使って

習いにきてくださいます。

大切な自分時間を多く犠牲にしないと

成果がでてこないような習い事は

最初は新鮮で楽しくても

だんだんと負担になってきます。

そうすると楽しくなくなる。

フルートなんてどうでも良くなる。

フルート習うなんて無駄だったと思ってしまう…

そんな風になって欲しくないんです。

その人に合った方法で

フルートを通して

一歩一歩成長できる楽しみを見つけたり

音楽の素晴らしさを味わって欲しい。


他人を批判するつもりは全くありませんが

たくさんの練習をしないと

上手くなれないような教え方しかできない先生が

いることもたしかです。

プロの音楽家として活動していても

アスリートのような

練習のしかたを続けている人はいます。

実際わたしの周りにいます。

努力と根性と経験値で

一定の水準をキープし続けることに

苦労しているのではないかと思います。

また、音楽家は

音楽一色の人生を送ってきた人が

多いと思います。

「仕事が趣味、そして人生そのもの

音楽がわたしの全て」

みたいになっている人です。

だからそもそも練習時間を減らす必要性を

感じたことがない。

そんな人たちが楽器を教えています。


そういう人が

どうしたら少ない練習時間で上達できるのか

教えることなんてできませんよね。

音楽が全てと考えている人と

まずお勤めや家庭生活が第一優先で

そのなかで時間を捻出して音楽をやりたい人との

練習時間に対する考え方は違って当然です。

「一人一人に合ったレッスンをします」

と謳っている音楽講師はよく見かけます。

でも実際寄り添うことなんてできてない。

自分がそうだったから分かるんです。



わたしの場合は

必要性に迫られて

練習時間を減らすことに行き着いたわけですが

そのことにもっと早く、

もっと若い頃に気がついていたら…

無駄な時間を使ったり

心が傷ついたりすることもなかったのにな。と

正直思います。

わたしは被害者を減らしたいんです(笑)

ずっと長く楽しめる趣味として

一生もののスキルを身につけていただきたい。

フルートとの付き合い方まで

お伝えしたいと思っています。

わたしにしか伝えられないことがあると思います。

そこが他の教室にはない

オンリーワンのレッスンをしていますと

謳っている所以です。

なので、もしご興味を持っていただけたなら

ぜひお気軽に体験レッスンにお越し下さい。

お悩みを教えてください。

・フルートは好きなのにうまくいかないことが多くて心が折れそう

・普段は練習することができないけれどレッスンに通ってうまくなりたい

など様々なお困りごとやご希望に対応し

それぞれに合ったかたちで

音楽の楽しみや喜びを感じながら

確実に上達できる。

フルートを習って良かった。

そんな充実感を得られるような

レッスンをしています。

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