Enneagram
音楽家のための
エニアグラム心理学
エニアグラム心理学とは?
エニアグラムは、古代ギリシャから伝わる歴史の長い心理学であり、人間のパーソナリティタイプを9つに分類します。
1.完璧主義な人
2.周囲に尽くし愛されたい人
3.負けず嫌いな人
4.唯一無二でありたい人
5.深く調べ理解したい人
6.安心安全でいたい人
7.楽しさを追い求める人
8.強さを貫きたい人
9.平和でいたい人
9つの性格タイプごとに世界観や考え方・特性が違います。自分のタイプを知ることによって、自分の性格の特徴、どんな考え・価値観を持っているのかを客観的にとらえることができます。
エニアグラムは、欧米の企業界で人材配置に幅広く活用され、その価値が証明されています。例えばApple、コカ・コーラ、ヒューレットパッカードなどがエニアグラムを社員育成・人材マネジメントに活用していると言われています。このエニアグラムを音楽の分野に応用すると、さまざまな可能性が拓けます。
エニアグラムで個人の特性がわかると、それに合わせた練習方法やストレス管理策を見つけることができ、パフォーマンスの向上に繋げることができます。他の心理学では個別の性格特性を考慮しづらいことがあり、一般的なアドバイスしか提供できません。
エニアグラムのさらに優れた点は、個人の成長に焦点を当てた心理学であり、各タイプに対応する成長の方向性がわかるというところだと思います。他の心理学では性格の診断が主な焦点である一方、エニアグラムは成長への道筋を示し、個人がより良いバージョンの自分になる方法を示してくれます。
また、緊張克服においても、エニアグラムは個々の性格特性に基づいたアプローチを提供し、自信を養い、緊張を軽減します。これにより、より高いステージへの成長やさらなるレベルアップを実現できるでしょう。
エニアグラムは個人の成長と音楽活動におけるさらなる飛躍をサポートする強力な手段になり得ると私は考えています。
自己診断が当たらない理由
エニアグラムの正確な自己診断は難しく、インターネットや本のチェックリストでは主観的な要素(出来事、気分、やる気)などが影響しやすいため、結果が一致しづらいことが多いです。
診断を正確に行うには、あなた自身が意識していない潜在的な欲求や恐れを見抜くことが必要です。そして実は、それらはあなたの持つ雰囲気、外見、話し方に最もよく表れています。そのため、対面やオンラインで直接お話をさせていただくなかでタイプ診断を行います。
私自身も、自己診断とプロの先生にみていただいた結果が違いました。プロ診断の結果は100%自分に当てはまるものでした。
エニアグラムを緊張克服に
どう生かすか
私は緊張してダメになる時というのは、自分で自分を扱いきれなくなる時だと思っています。そしてなぜそのようなことになるのかというと、自分自身が自分のことをよく分かっていないからです。
エニアグラムで自分のタイプがわかると、自己認識を通じて、緊張や不安の根本的な原因が明らかになり、それらを克服する方法を見つけることができます。
さらに自分の性格や考え方の傾向を客観的に知ることで、自己を肯定的に捉えるための具体的な方法を見つけやすくなります。自信を取り戻し、心の平静を保つ力が養われ、緊張を克服できるようになります。
自分を知り、生かすことで、パフォーマンス能力が向上し、潜在能力を最大限に発揮できるようになります。自己認識を通じた成長が、あなたの実力を引き出すのに役立つのです。
診断のながれ
① 写真と文章のご提供
以下の写真を何枚かお送りください:
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笑っているお写真
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真顔のお写真
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複数人で写っているお写真
また、ご自身の性格や楽器演奏時の緊張などについての考え、お困りごと、お悩みなどを自由に文章にして事前にお送りください。
②診断(対面・オンラインにて)
最初にエニアグラムの概要について説明させていただきます。
その後、事前にお送りいただいたお悩みについてや、普段考えていること、行動などについてこちらの質問に答えていただいたり、自由にお話しいただきます。
お話中の表情やテンション、お話の内容等からタイプを割り出します。
③診断書のお渡し
ご自身のタイプについてご確認いただき、詳しく解説した診断書をお渡しいたします。
レッスンをご受講される方は、ご自身のタイプからくるストレス源などに対してどう対処するか、モチベーションを保つ方法、自分に合った練習方法などについて話し合い、レッスンプランを立てていきます。
Student's Voice
エニアグラム診断を受けた
生徒さんのご感想
緊張に悩む全ての人におすすめしたいです。
40代の生徒さんより(タイプ5ウイング6)
元々、自分を客観的に見てくれるものに対して興味があるほうなので、エニアグラム診断にも興味を持ちました。
実際に診断を受けてみて、ネット上にあるもので自己診断したものとは違うタイプの診断結果だったので、自己診断というものは本当に主観的要素が入ってしまうことを実感し、客観的に見てもらうことの重要性を感じました。
今回の診断は「自分が心の奥で思っていること」を見透かされたような気持ちになり、恥ずかしいような嬉しいような複雑な気持ちになりました。でも、自分の思考がどういうところから来ているのか、という今までモヤモヤしていたものがハッキリし、とても附に落ちる感じがありました。
あと、インプットとアウトプットの量に差がある、という言葉も響いたので、診断が終わってからずっとアウトプットについて考えています(結局“考えている”自分がわかり、ここでも診断結果の正しさを感じています)。
演奏するときの自分について考えてみると、どうやら私は「考えすぎ」「石橋を叩きすぎ」らしいことがわかったので、頭や技術(手先)を使うことよりも、感情(表現)を優先させることを身に付けていってもいいかな、と思っています。
緊張に悩む全ての人、ですが、特に私と同じタイプの人にはおすすめしたいです。どうしても考えがちで、結局答えが出ないまま悶々と過ごすことになってしまうので。
何かやりたいことや目標があるけれど上手くいかないという方に是非知っていただきたいです。
40代の生徒さんより(タイプ6ウイング5)
私はフルートの演奏で本番になると緊張から思うような演奏ができず悩んでいました。 克服のきっかけになればと申込みさせていただきました。 また自分のタイプを自己診断ではなく知ってみたかったです。
結果は自己診断と近いようで思わぬ部分が多くあり、潜在意識では自分はこんな風に思っていてそれを認めてなかったんだなとの気づきがありました。
これまで自己受容が難しかったのですが 今回すんなり受け入れることができました。 あとどうやったら理想の自分に持っていけるのか具体的な方法を知って、 自分のその時の状態をいつも知っておくことの大事さを改めて感じさせられました。
これからは、まずは自分の状態をポジティブに出来るように普段からマインドを自分でコントロール出来るように心掛けたいです。 そこから演奏において自分に自信を付けていく行動を少しづつやっていこうと思います。
演奏家だけでなく、何かやりたいことや目標があるけれど上手くいかない、という方に是非知っていただきたいです。 また、自分を変えられるのは結局自分しかいないけれど、どうしたらいいのかわからなくなっている人にもオススメだと思います。
なぜ緊張するのかという理由がわかったので、それを解消していく方法を考えるという次のステップに進めそうです。
40代の生徒さんより(タイプ4ウイング5)
エニアグラムは聞いた事のない診断で、自分がどのタイプか気になり申し込みました。 先生のお話しから、もしかすると自分の知らない何かがわかるかも?演奏以外にも生かせることがありそうなワクワクした気持ちになりました。
タイプ診断のできるサイトは膨大な質問事項に途中で挫折してしまい、どうなるのか少し心配でした。でも実際は先生の質問に答えながら自分のことを話すスタイルで、楽しく話すうちに終わった感じでした。
結果は意外で驚きました。でも言われてみればそうだと思うことも多く納得です。健全のところはくすぐったいかんじでまだ落ち着きません笑
予想していた自分のタイプはこうなりたいと思う理想像で、本当の自分ではなかったのかも。
遊離型なのもわかって、あちこちに意識が飛んでる時にはっと気付いてまたやってると笑える余裕ができました。もやもやとうまく表現できなかったものが形になってスッキリした感じです。
なぜ緊張するのかという理由がわかったので、それを解消していく方法を考えるという次のステップに進めそうです。 いつも演奏する時、自分以外の人がいると不健全な状態になりがちかなと思いました。その辺りを意識して健全や通常な状態で演奏に取り組んだらもっと楽しめる気がします。
自分の中で整理がつかない気持ちや意識があったり、どうしていつもこうなるのかな?と感じることがある人にはおすすめだと思います。新しい意外な自分の発見もあるので、自分に飽きた人(そんな人いるかな笑)にもおすすめかもしれません笑
今悩んでいることも、自分の対応次第でもっと楽に生きられるんだと気付くことができました。
30代の生徒さんより(タイプ6ウイング7)
私は先生にフルートを習っていますが、子どもとの関わり方や声の掛け方に悩んでいたため時々相談していたときに、この診断をおすすめしていただきました。なにかのきっかけにならないかと思って申し込んでみました。
受ける前は自分はそれほど自分の考え方を当たり前と思わず世の中いろいろな人がいると思っていました。自己判断はタイプ7で、これも違和感はなかったです。 診断を受けてタイプ6w7と言われ、最初は驚きましたが、確かに根本的にはタイプ6で普段はそれを見せないようにタイプ7で振る舞っているのだとわかりました。これは自己診断では気付けなかったと思います。
またいろいろな心の中をさらけ出して、デトックス後のようにどっと疲れました。 また、自分の当たり前と人の当たり前が違うということにもとても驚かされました。 ただ、今悩んでいることももっと自分の対応次第でもっと楽に生きられるんだと気付くことができました。
フルートの演奏では、他者の目線を気にしすぎて自滅していることがわかりました。それほど人は自分のことを意識していないし、万一失敗しても大丈夫と言い聞かせようと思いました。
演奏で悩んでいる方だけでなく、人間関係(夫婦、子供、親、会社など)で悩まれているかたは是非一度受けてみると良いと思います。